ネコちゃんを飼っている方なら、床に落ちている『ひげ』を見つけることも多いと思います。
部屋中にあふれかえる抜け毛と違い、このひげに関しては、なぜか『特別感』があり、自身は毎回拾って集めてしまいます。
今回の記事では、ネコちゃんのひげに関して、
- ひげの役割は?
- どんなひげが、何本くらいあるの?
- 折れたり、抜けることは正常なの?
など、猫ひげについてのよくある質問にお答えしています。
『ネコちゃんのひげはお守りになる!?』とも言われていますので、「猫ひげについて詳しく知りたい!」とう飼い主様は、ぜひ読んでみてくださいね。
目次
猫のひげはセンサー~猫のひげの役割
猫のひげは『触毛;しょくもう』といわれ、感覚(触覚)に関して大きな役割を担っています。
『猫のひげ』と聞いて思い浮かべるのは、顔の両サイドに生えているひげだと思います。
このひげは、『上唇毛;じょうもうしん』と呼ばれ、左右に約16本ずつ生えています。
猫のひげの毛根は、『静脈洞;じょうみゃくどう』といわれる血液の袋の中にあり、そこには多くの神経細胞が集まっています。
そのため、ひげが何かに触れると、その刺激は神経を伝って、すぐに脳に伝わる仕組みとなっています。
猫が狭いところに入れるか否かを判断する際は、顔や手を少しつっこみ、ひげにふれるかどうか?で、幅を判断していると言われています。
また、風向きの判断もしています。
猫のひげいろいろ
猫のひげは上唇毛の他にも、
- 顎の下の下唇毛(かしんもう)が数本
- ほほの両側にある頬骨毛(きょうこつもう)が各1~2本
- 口の端にある口角毛(こうかくもう)が各1~2本
- 両目の上にある眉上毛(びじょうもう)が各6本
あります。
また、手首のあたりにある『主根球;しゅこんきゅう』という部分にも、各1~3本のひげが生えています。
気になるものをちょいちょいして確認するとき、ジャンプする際の足元の障害物との距離を測ることなどに役立っています。
猫のひげを切ってはダメ!
ワンちゃんはトリミング時にひげをカットすることがあります。
犬の場合には、猫のように鋭い感覚センサーの役割がないからです。
でも、ネコちゃんの場合には、上記でお伝えした通り、ひげは感覚に関して重要な役割を持っているため、カットをしてはいけません。
猫のひげは感情も示す
ネコちゃんと遊んでいるときに、顔のひげが前方にピーンと張っているのを見たことのある飼い主様も多くいらっしゃると思います。
これは強く興奮・集中しているときにみられるひげの動きです。
一方で、リラックスしているときには、重力に従い、下にだらんと垂れています。
警戒しているときには、後ろに向きます。
猫のひげの向きが変わるのは、脳から毛根部分にある立毛筋に刺激が伝わり、この筋肉が伸縮する仕組みによります。
また、猫のひげは瞼の神経ともつながっているため、ひげが何かに触れると瞬時に瞼を閉じ、大切な目を守ることができます。
猫のひげが折れる!?
うちのネコちゃんも、子猫のときにきれいに数本折れていることがありました。
一瞬、「なにかの病気なのか!?」と思ってしまうこともあるかもしれませんが、正常でも起こり得ます。
原因としては、物理的なことが多いと言われています。
- 寝ているときに、曲がって折れてしまった
- 毛づくろいで折れてしまった
- 多頭飼いでは、けんかによって折れてしまった
などがあります。
また、子猫のときは、成猫よりも細いため、折れやすい傾向にあります。
ただし、栄養不足や老化現象として折れてしまうこともあります。
食欲が落ちている…元気がない…などもあわせてみられるときは、一度主治医の先生に相談してみてくださいね。
抜けた猫ひげ集めが趣味です~お守り化している
猫のひげは、人の髪の毛のように生え変わります。
そのため、床に落ちて発見されることがよくあります。
これをこっそり拾って集めることが、自分の趣味となっています。
ふわふわ漂う抜け毛とは違い、発見したときには、『あっ!』と小声がもれてしまう喜びがあります。
集めて一体どうするんだ?と思うこともありますが、ネコちゃんのひげは縁起物とも言われていますので、大切に保管しております。
【まとめ】猫のひげはかわいい!集めて楽しむ
喜怒哀楽を示し、ピン!と張った姿が愛らしく、触るとなぜか癒される…
そんなネコちゃんのひげを集めて楽しむことが、私の趣味です。
みなさまは、落ちている猫ひげをどうされていますか?