様々な骨折
~骨折整復術~
どんな病気なの?

交通事故や高いところからの落下(抱っこしていて落ちる、階段から落ちるなど)により、骨折は生じます。骨折は体のどこの部位でも生じますが、トイプードルやチワワなど小型犬の前肢の骨折が多い傾向にあります。肢を完全に挙げていたり、腫れてきたり、非常に痛がる場合には、骨折をしている可能性があります。

触診やレントゲン撮影にて診断をし、必要に応じて手術を行います。交通事故などの場合は、他の臓器に異常がないかも一緒に確認していきます。

どんな治療をするの?

骨折部位や年齢、動物の大きさや性格によって、使用する道具や方法を決めていきます。
具体的には、

  • 内固定法(プレートや髄内ピンなどを直接骨に装着・挿入する術式)
  • 創外固定法(ピンと固定器具を用いて、皮膚の外側から骨を固定する術式)
  • ギプスなど副子固定法(骨同士のずれが少ない、内固定法の補助などで使われる方法)

という方法を単独、もしくは組み合わせて骨折整復を行います。動物は人と違って、術後の安静などがあまりできないため、骨の固定を確かなものにするために内固定法を用いて骨を固定する場合が多いです。

治療後の過ごし方

手術後は、術式にもよりますが、なるべく早期にリハビリを開始します。特にプレートを用いた固定法では、術後早期に肢を着くことができること、またリハビリが骨癒合の促進を行うので無理のない範囲で積極的に行います。

ただし、走り回ったり、ジャンプや過度の運動は控えてもらいます。まりも動物病院では、症例ごとに適切な固定法を用いて骨折の手術を行っております。ご説明、ご相談のち適切な方法で治療をしていきます。ご不明点は遠慮なくお尋ねください。