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【犬の涙やけ】犬の目の下が赤いときの3つの原因【自宅での対処法も解説!】

犬の目の下が赤いときの3つの原因【自宅での対処法も解説!】

「犬の目の下が赤いです…」

「涙やけかな?原因は何だろう…」

「目の下が赤いけど、動物病院に行った方がいいのかな?」

など犬の目の下が赤いときには、何が原因でどうすればいいのか悩んでしまいますよね。

トラまりも
トラまりも
目の下が赤い(茶色い)子はたくさんいるよね。うちで昔飼ってたマルチーズさんも目の下が赤かったな…

先日、以下のツイートをしました。

犬の目の下が赤いときは、
・涙やけ
・アレルギー
・感染や炎症
の可能性があります。
なぜ涙が多いのか、なぜ赤くなってるのか、原因をつきとめることが大切
元々だから…と諦めている方も多いですが原因によっては治ります。
食事を変える、まつ毛の処理、マッサージ、薬を飲んだり…それぞれ対応

■本記事の内容

  • 目の下が赤くなる原因ってなに?
  • 動物病院に行った方がいいの?
  • 自宅でできることってある?
トラまりも
トラまりも
この記事を書いている私(トラまりも)は、東京で動物病院を運営しております!獣医療には20年ほど携わっています。

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犬の目の下が赤いときの3つの原因【涙やけの可能性】

犬の目の下が赤いときの3つの原因

犬の目の下が赤いときの原因は3つあります。

一つずつ見ていきましょう。

原因①涙やけ(流涙症)

犬の目の下が赤くなる原因として、「涙やけ」は非常に多いです。

涙やけは獣医学的には「流涙症」と言われ、

  1. 涙が多い
  2. 涙の排出がうまくできない
  3. 目の表面に涙を保持できない

ことが原因としてあります。

そもそも涙は涙腺で作られ、眼の表面を潤したのち涙点から鼻涙管を通って鼻に抜け、喉に流れていきます。

上記の原因で涙があふれてしまうと、目の下が赤くなったり、目の下の毛が茶色くなったり、臭いにおいがしたり…してしまいます。

トラまりも
トラまりも
あふれ出た涙によって目の下の毛が茶色く焼けてしまうから「涙やけ」と言われるよ。
流涙症の好発品種:トイプードルやマルチーズ、チワワなどの小型犬

では①~③について、どうしてそうなるのかを見ていきましょう。

涙が多くなる理由

涙が多くなる理由として、

  • まつ毛が目の中に入っている(逆さまつ毛など)
  • 眼瞼が内反している

などがあります。

涙の排出がうまく出来ない理由

涙の排出がうまく出来ない理由として、

  • 涙点という涙を引き込む部分が詰まっている
  • 涙が鼻に抜けるための管が詰まっている

ということがあります。

目の表面に涙を保持できない理由

目の表面に涙を保持できない理由として、

  • マイボーム腺の機能不全
  • 毛が目の表面に接触していて、毛を伝って涙が眼の外に流れてしまっている

などがあります。

トラまりも
トラまりも
具体的な治療法は以下で説明するね!

原因②アレルギー

アレルギーとは過剰な免疫反応のことで、通常は体に害を与えない物質に対して異常に反応してしまった状態です。

原因としては、

  • 食事
  • ノミやダニ
  • ハウスダスト
  • 薬剤
  • 花粉
  • 植物

などがあります。

トラまりも
トラまりも
ワクチンのアレルギー反応で目の下(目の周り)が赤くなるってこともあるよ。

また、アトピー性皮膚炎に続発して起こることも多いです。

原因③感染や感染が伴わない炎症

感染や非感染性の炎症により目の下が赤くなることがあります。

  • 細菌感染(Staphylococus spp.など)
  • 犬ヘルペスウイルス-1
  • 犬アデノウイルス-2
  • 真菌(Blastomyces dermatitidisno)
  • 寄生虫

などが感染し(感染が生じない炎症のときもある)、結膜炎や眼瞼炎が起こり、結果として目の下や周りが赤くなることもあります。

トラまりも
トラまりも
ドライアイや流涙症などにともなって生じることが多いよ!顔面神経という涙の分泌を支配している神経の異常でも涙が増える(減る)ことがあるよ。

犬の目の下が赤いときには原因にあった治療法が重要

犬の目の下が赤いときには原因にあった治療法が重要

「なぜ目の下が赤いのか」原因を突き止めることが重要です。

動物病院では様々な目の検査をして、原因を見つけます。

  • 問診、触診、視覚検査
  • 涙液量検査
  • 眼圧測定
  • 涙液層破壊時間検査
  • フルオレセイン染色検査
  • 細胞診
  • 微生物培養検査
  • 眼底検査
  • 超音波検査
  • 各種アレルギー検査
トラまりも
トラまりも
目の下だけでなく、目の中も悪いってこともあるから、主治医の先生によく診てもらってね!

涙やけ(流涙症)の対処法

涙焼けを治すためには、原因に合った治療が大切です。

まつ毛が入り込んでいる場合

ピンセットを使って、目の中に入り込んでいるまつ毛を抜きます。

目の下の毛が入り込んでいることもあるので、その場合は短くカットします。

トラまりも
トラまりも
定期的に動物病院で抜くようになります。

通常生えないところに生えているまつ毛については、全身麻酔下で毛根ごと切除します。

涙が鼻に抜ける管が詰まっている場合

鼻涙管洗浄と言って、涙が鼻に抜ける管を洗浄することもあります。

通常は全身麻酔下で行います。
トラまりも
トラまりも
子供の時に涙やけなっている子は、避妊や去勢手術時に一緒に行うことが多いよ!

鼻涙管に管を刺し、開通するまで何度も洗浄を行います。

避妊手術といっしょに鼻涙管洗浄を行った子です。▼

犬の涙やけ

開通すると鼻から洗浄液が出るようになります。

涙が保持できない場合

涙を目の表面に保持できないときは、涙の中の脂分が不足しているときがあります。

これは、マイボーム腺という脂を出す腺が詰まっていることで生じます。

温かいタオルやコットンなどで目を温めて、詰まりをときます。

トラまりも
トラまりも
1日2,3回行うことでよくなるよ。効果を発揮するまでは時間がかかるから、根気強く行うことが大切だよ。

眼瞼が内反している場合

症状の度合いにもよりますが、手術で内反を直すことで治療を行います。

食事の変更もあり

涙焼けは食事を変更することで良化することがあります。

現時点では、食事の種類と流涙症との関連は明確にはなっていません。

ただ、食事を変えるて涙焼けが良くなったというのはよくあります。

具体的には、

  • 品質のよいフード(良質な油を使っている)に変える
  • 皮膚病用のフードにする
  • おやつを控える

などでよくなることがあります。

トラまりも
トラまりも
フードは合う合わないがあるので、みんなに有効なわけではないよ。フードの選択は主治医の先生に相談してみてね!

また、涙やけ用のサプリメントもよく見かけます。

効果があるかどうかは謎ですが(獣医学的な根拠はありませんが)、あくまでサプリメントとして使ってみてもいいかもしれません。

アレルギーの対処法

何に対してアレルギーを示しているのかを調べることで対応します。

犬のアレルギー検査については、こちらを参考にしてください。

トラまりも
トラまりも
ただ、アレルギー検査をして陽性や偽陽性で出たとしても、それが原因だ!と決めつけることができないところが難しいんだ…

また、食物アレルギーが疑われる場合は、さらなる検査が必要です。

感染や感染が伴わない炎症の対処法

細菌感染が疑われる場合は広域スペクトルの抗菌点眼薬を、ウイルス感染が疑われる場合は、抗ウイルス薬を点眼することもあります。

トラまりも
トラまりも
治りが悪い場合は、綿棒で涙や結膜を拭って検査センターに出して原因微生物を特定することもあるよ。

目の下の赤み、涙やけの自宅でできる対処法

これもまた、原因に沿ったケアを行うことが重要です。

処方された目薬や飲み薬をしっかりあげるようにしましょう。

また、目の下をきれいに拭いてあげることも大切です。

トラまりも
トラまりも
水道水で濡らしたコットンやタオルで毎日きれいに優しく拭いてあげよう!

【まとめ】犬の涙やけ~目の下が赤くなるとき

犬の目の下が赤くなることは、比較的よくあります。

  • 涙やけ
  • アレルギー
  • 感染や感染が伴わない炎症

などが原因としてありますが、原因に合った治療をする必要があります。

もともとだから…と治療をあきらめている方も多いですが、場合によっては改善することもよくあります。

トラまりも
トラまりも
一度主治医の先生に診てもらってね!

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