「ペットとの防災って何をすればいいのだろう…?」
「準備しなきゃと思うけど、なかなか用意ができない…」
などと、ペットとの防災を考えてはいるけど、具体的に何をすればいいのか分からない…という飼い主様は多いです。
この記事では、実際に災害にあわれた、ゆうき様とリアムちゃんの貴重な体験談を紹介しています。
実際に体験したからこそわかる、生の声をお伝えいたします。
まだ、ペットとの被災について考えたことのない方は、是非読んでみてくださいね。
目次
長野県飯山市に台風19号上陸【災害時の様子】
私は長野県の北部、飯山市というところに夫と犬と住んでいます。
令和元年10月12日に生じた台風19号は、日本各地で甚大な被害を及ぼしました。
長野県は比較的、台風の被害を受けにくい県ではあります。
しかしこのときばかりは、防災無線がずっと避難をうったえてくるような状況でした。
この日はちょうど私も夫も仕事が休みだったので、家族全員が家にいる状態でした。
陽が落ちてくるにつれ、飯山市を流れる一級河川「千曲川」の水位が上昇しているという無線が何度も入り、避難の指示が出ました。
愛犬も一緒に、避難場所の中学校に避難しました。
災害時、愛犬と一緒に過ごす上で大変だったこと
まず、避難するにも準備が必要でした。
こんな事態になるとはまったく想像しておらず、防災グッズも何も用意はしていませんでした。
そろそろ私たちが住む地域も避難の指示が出そうだ…というときに準備を始めました。
人間より犬の物資の方が確実に無いだろうと見込んで、
- いつものごはん
- おやつ
- 水の受け皿
- 犬用のリュック(犬自体を入れるリュックです)
を用意しました。
人間の物資も大事ですが、犬の防災グッズについてももっと勉強し、準備しておくべきでした。
災害時、何があればよかったのか
我が家の犬は避難所でとてもお利口に過ごしてくれましたが、当時まだ4歳の遊び盛りでしたので、一夜明けてから遊びたさそうにソワソワしていました。
それでも空気を読んでくれたのか、いつもよりは大人しかったです。
避難所だから静かにしていないと…という気持ちもあったので、おもちゃの一つくらい持ってくればよかったなぁと思いました。
隣のスペースのワンちゃんは誰かが動くたび吠えていました。
最初に避難していた場所から、ペットオーナーだけ隣の体育館に移動してほしいと言われて移動しました。
誰かが犬と一緒はちょっと…ということを避難所の職員の方に伝えたようでした。
もしかしたらアレルギーを持っている方がいたのかもしれませんが、犬との避難は繊細な面も持ち合わせています。
それから、歯ブラシと歯みがき粉も忘れてしまいました。
愛犬は口腔ケアをしないとすぐ出血をしたり、口臭がひどくなる体質なので、反省しました。
災害時における口腔ケアは、人間もワンちゃんも大事かなと思いました。
再度の災害にそなえていること【愛犬との防災】
今回、避難所の職員の方が非常にこころよく「犬も一緒で大丈夫ですよ」と避難所に入れて下さいました。
しかし、夫の実家の柴犬は入れてもらえませんでした。
愛犬は小型犬なので入れてもらえたようで、柴犬は中型犬になるため入れられないということだったようです。
これは日本各地どこの自治体でも起こりうることだと思います。
- 旅行先などで被災して避難所に行くことになったら?
- もしその避難所が犬の受け入れが出来なかったら?
そう考えると、車の中で過ごすというのも一つの手段になってくると思います。
実際、夫の実家の柴犬は車の中で過ごしました。
ペットオーナーのみなさまへ~日頃からの備えが重要!
災害はいつ誰にでも、どこにいても降りかかってきます。
今こうして私はパソコンと向かい合っていますが、今このとき、大地震が襲ってきても不思議ではありません。
たまたま川が氾濫するかもしれない…という形で私に降りかかり、災害は身近なものだと気づかされました。
ペットは何が起きていて、なぜそこへ移動しなければいけないのか?ということはわかりません。
飼い主が冷静に行動できるよう、車内での生活に備える、またはテントなどを用意するなどして、ペットと避難する場合があるということを意識した備えが重要だと思いました。