春になると、狂犬病の予防注射や混合ワクチン、フィラリアの予防などで動物病院に行く機会が増えますよね。
注射を打って家に帰ったあと、
「顔がパンパンに腫れてきたような…」
「打った場所を触ると嫌がる、痛がる…」
「なんだかぐったりして元気がない…」
ということはときどきあります。
先日、以下のツイートをしました。▼
✅ワクチン接種は午前中がいい
重篤な副作用は、打ってからすぐ~1時間以内に出ることが多いですが、
・顔が腫れたり
・何度も吐いたり
・全身をかゆがる
などは数時間後に出ることもあります。
アレルギーを抑える注射で対応できます🐥
夕方に注射すると、動物病院がやっていない場合も多いので注意⚠️— トラまりも@まりも動物病院 (@toramarimo_blog) February 7, 2021
ワクチン接種は午前中がいい
重篤な副作用は、打ってからすぐ~1時間以内に出ることが多いですが、
・顔が腫れたり
・何度も吐いたり
・全身をかゆがる
などは数時間後に出ることもあります。
アレルギーを抑える注射で対応できます。
夕方に注射すると、動物病院がやっていない場合も多いので注意
■本記事の内容
- ワクチンの副作用ってどういった症状?
- どういう状態なら動物病院にいくべきなの?
- 自宅で様子をみるのはどんなとき?
愛犬のワクチン接種後、どういった状態なら動物病院に行くべきなのか?不安な方は是非読んでみてくださいね。
一刻も早くどうすればいいか知りたい方は、【まとめ】へジャンプ!
目次
【犬のワクチンの副作用】震えや顔が腫れる…などたくさんある
ワクチンを打った日は、元気がなかったり食欲がなかったり…ということはよくあります。
私たち人間も、ワクチンを打った日はなんとなくだるかったり、打った部位に痛みを感じたりしますよね。
犬もおんなじです。
ただ、中には強くワクチンの副作用が出てしまう子もいます。
- 顔やマズル(口吻)が腫れる
- 注射を打った部位が腫れる
- 全身が赤くなる、痒くなる
- 呼吸が速くなる
- 打った部位や体を触ると嫌がる、怒る、痛がる
- 体のどこかに触れるとキャンキャンいう
- 元気や食欲がない
- 下痢や嘔吐をする
- 震える、すみっこから出てこない
「どんな症状なら動物病院に行くべきか」を文章にするのは、とても難しいです。
なぜなら症状は千差万別ですし、症状のとらえ方も飼い主様ごとに異なるからです。
そのため、上記の副作用の症状が出た場合には、基本的には動物病院に連絡してもらった方がいいです。
また、ワクチンの副作用には、数日続いてしまうものもあります。
例えば、打った場所を触ると痛がったり、嫌がったりすることなどです。
あまり触らないようにして、様子を見てあげるといいですが、まれにそこの部位がしこりになってしまうこともあるので、痛みが続くときは受診するようにしてください。
【重篤な副作用】アナフィラキシーショック
ワクチンを打ったあと、まれに重篤な副作用(アナフィラキシーショック)が起きることがあります。
アナフィラキシーショックは、おおよそ打ってから数分以内(~1時間以内)に出ることが多いです。
アナフィラキシーでは、
- 呼吸ができない
- けいれんする
- 虚脱(力が入らずぐったり)
などの症状が出ることがあり、すぐに治療をしないと命に関わることがあります。
【ワクチンアレルギー】なぜワクチンで副作用が出るのか
ワクチンアレルギーとは、ワクチンを打ったことにより起こる、体の異常な免疫反応(副作用)です。
ワクチンの副作用は、打ってから数分~半日以内に出ることが多いです。
ワクチンアレルギー(副作用)は、
- ワクチンを溶かす基剤
- ウイルスを増やす時に使う培養液
が原因で起こると言われています。
ワクチンの副作用の予防はできないのか
一度ワクチンアレルギー(副作用)が出てしまった子には、
- 違う種類のワクチンを打つ(基剤が変わるため)
- ワクチンの種類を減らす(9種から6種などに減らす)
- ワクチンを打つ前にアレルギーを起こしにくくする注射を打つ
といった対応ができる場合があります。
必ずしも予防できるというわけではありませんが、主治医の先生に相談するようにしましょう。
犬のワクチンは午前中に打つべき
ワクチンアレルギーを予測して予防することはなかなか難しいです。
そのため、
- 体調のいい日に
- なるべく午前中に(何かあったら動物病院がまだやっています)
- 打った後は安静にする(抱っこして帰るなど)
- 心配な方は、数時間動物病院に預けて見ててもらう
というように対応するといいですね。
アレルギーが出やすかったり、病気の影響で受けられない子は、混合ワクチンをやめたり、狂犬病の猶予証明書を出してもらうこともできます。
主治医の先生に相談してみてくださいね!
【まとめ】犬のワクチンの副作用
上記でも説明したように、ワクチン接種をすると、
- いつもより元気がなくなる
- 打った場所付近を触ると痛がる、嫌がる、怒る
- 食欲がやや落ちる
- ずっと寝ている
などということはよく起こります。
ワクチンとは病原体を注射しているわけなので、体がだるくなるのは当然です。
なんとなく元気がない場合は、早めに寝かせてあげるといいですし、フードを食べない場合は、無理に食べさせなくてもいいでしょう。
ただし、
- 何度も何度も吐いている場合
- 顔が腫れてきたり、全身を痒がったり赤くなってきた場合
- 明らかにぐったりしている、様子がおかしい場合
などは、すみやかに動物病院に連絡しましょう。