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【犬の陰部から膿が出た】避妊済みやオスの場合でもなる病気とは?

【犬の陰部から膿が出た】避妊済みやオスの場合でもなる病気とは?

「犬の陰部から白い膿が出ている」

「犬がしきりに陰部を舐めてます…」

「避妊手術したのに、なぜ膿が出るのだろう…」

など犬の陰部から膿が出たり、陰部を気にしている場合は、生殖器や泌尿器の病気の可能性があります。

トラまりも
トラまりも
治るのかな?動物病院に行った方がいいのかな?など不安になっちゃうよね。

この記事では、犬の陰部から膿が出たとき、

  • 考えられる原因とは?(メスとオスに分けて解説)
  • 避妊手術をしても膿が出る理由
  • 動物病院に行くタイミング

などを分かりやすく解説するとともに、治療法や予防法をお伝えいたします。

「陰部」とはメスで使う表現ですが、この記事ではオスの外部生殖器も陰部と表現しています。
トラまりも
トラまりも
この記事を書いている私(トラまりも)は、東京で動物病院を運営しております!獣医療には20年ほど携わっています。

犬の陰部から膿が出たときに考えられる事

犬の陰部から膿が出たときに考えられる事

犬の陰部から、

  • 白いどろっとした粘液
  • さらさらの液体
  • 赤っぽい血みたいなもの
  • 膿みたいなもの

が出ていた時に考えられる事は、メスの場合とオスの場合で異なります。

また、陰部から何かが出ているときにはメスオス共通で、

  • 陰部をしきりに舐める
  • 何度もトイレに行く
  • おしり歩きをする
  • 陰部の毛が茶色く変色する

といった症状がみられる事もあります。

では以下で、メスとオスに分けて陰部から膿が出る原因を解説していきます。

メス犬の場合

メス犬で陰部から何かが出ているときは、

  • 子宮蓄膿症
  • 膣炎
  • 膀胱炎など泌尿器の病気

の可能性があります。

子宮や膣が原因で膿が出ている場合は、

  • 常々ポタポタ出ている
  • 尿の初めに出る

といった傾向があるのに対し、泌尿器が原因の場合は、

  • 尿と同時に出る
  • 尿の最後に出る

ことが多いです。

子宮蓄膿症

陰部から何かが出ている!となったときに真っ先に浮かぶのが「子宮蓄膿症」です。

ただし、避妊手術をしている場合は、基本的には子宮蓄膿症にはならないので、除外して他の原因を考えます。

【▲基本的には?の意味】

まれにですが、避妊手術をしていても、

  • 子宮の断端での炎症や感染が起きる
  • 卵巣摘出のみの避妊手術で、卵巣の取り残しが一部あった場合

などには子宮蓄膿症になることがあります。

→エコー検査で確認すればすぐに分かります。

犬の子宮蓄膿症の治療は、子宮と卵巣を摘出する手術が第一選択です。

トラまりも
トラまりも
治療しないと命に関わる怖い病気だよ。

詳しくは、こちらの記事を参考にしてください▼

【犬の子宮蓄膿症の手術】流れや費用、術後管理など獣医師が徹底解説!
【犬の子宮蓄膿症の手術】流れや費用、術後管理など獣医師が徹底解説!犬の子宮蓄膿症の手術ってどうやってやるんだろう?手術しないと治らないのかな?など犬の子宮蓄膿症の手術について、獣医師が手術の流れや治療法を解説しています。犬の子宮蓄膿症の手術について不安や疑問を感じている方は、どうぞご覧ください。...

膣炎

膣から何かが出ていて、エコー検査で子宮蓄膿症が否定されたときに膣炎と診断します。

膣炎は全身症状(元気がない、食欲不振など)を示すことはほぼなく、無症状であることが多いです。

トラまりも
トラまりも
陰部をしきりに舐めまわすことで発見されるよ!

細菌感染によって膣炎になることが多く、イソジンやヒビテンを用いた洗浄や抗生剤を投与して治療します。

膣内では正常でも、大腸菌やブドウ球菌、レンサ球菌などの細菌(常在菌)がたくさんいます。
トラまりも
トラまりも
若齢性膣炎と言って、生後半年齢くらいの若い犬でも膣炎になることがあるよ!その場合は、発情がくればそのまま治ることが多いんだ。

膣炎は再発することが多く、また子宮蓄膿症に移行する可能性もあるので、定期的な膣洗浄を行うことが重要です。

膀胱炎などの泌尿器の病気

膀胱炎や尿道炎などの泌尿器の病気によって陰部から何かが出る事もあります。

ただ膀胱炎の場合は、「頻尿症状」や「血尿」がみられることがほとんどで、それによって受診して診断されることが多いです。

トラまりも
トラまりも
膀胱炎については今度詳しく説明するね!

オス犬の場合

オス犬の場合、

  • 包皮炎
  • 膀胱炎など泌尿器の病気
  • 前立腺の病気

が考えられます。

包皮炎

オス犬の陰部から何かが出ている!となったときに真っ先に思い浮かぶのが「包皮炎」です。

包皮炎は、包皮(陰茎を包む皮)の中に炎症が起きている状態で、無症状のことが多いです。

包皮内には、正常でも様々な細菌(常在菌)がたくさんいます。

症状が軽度であれば治療をしないことが多いですが、

  • たくさん膿(白っぽいクリーム状のもの)が出る
  • 包皮の中に膿が貯まっている
  • 陰部を舐めまわしていたり、痛みなどの症状がある

場合などには、生理食塩水で包皮内を洗浄する処置をします。

トラまりも
トラまりも
陰部から白いものが出る場合は、動物病院で定期的に洗浄してもらうといいよ!

膀胱炎など泌尿器の病気

メス犬と同様、泌尿器の病気で陰部から何かが出ることもあります。

前立の病気

オス犬の場合は前立腺という生殖器がおなかの中に存在します。

未去勢のオス犬では、加齢とともに前立腺が肥大することが多いですが、その際に陰部から血様のさらっとしたものが出ることがあります。

避妊済みでも陰部から膿が出る事もある

避妊済みでも陰部から膿が出る事もある

避妊手術をしているのに陰部から膿が出る事もあります。

その場合、原因としては膣炎であることが多く、洗浄や抗生剤を使用するとともに、エストロゲン製剤を飲まして治療することもあります。

トラまりも
トラまりも
エストロジェンは、発情の時に出るホルモンだよ。体を発情の状態と同じにすると、免疫機能が増強されて、膣炎が良化することが多いんだ。

反応が悪い場合は、尿検査なども行い、泌尿器の疾患の有無も確認していきます。

まれにですが、子宮断端に炎症が起きている事もあります。

犬の陰部から膿が出た時、動物病院に行くタイミング

上記の病気の中で、症状が急激に悪化してしまう病気は「子宮蓄膿症」です。

子宮蓄膿症の症状は他にも、

  • 多飲多尿
  • 元気や食欲がない
  • 嘔吐
  • けいれん発作

などとたくさんありますが、未避妊のメス犬で陰部から膿が出ている場合は、早めの受診をおすすめします。

他の病気については緊急疾患となる可能性は低いですが、治りが悪かったり続く場合は動物病院に受診しましょう。

ただし、泌尿器の病気の場合でも「尿が出ない」場合には緊急疾患で、その場合は速やかに動物病院に伺う必要があります。

こちらの記事を参考にしてください▼

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トラまりも
トラまりも
分からなかったら主治医の先生に確認してね!

【まとめ】犬の陰部から膿が出た

犬の陰部から膿が出たときは、

【メス犬の場合】

  • 子宮蓄膿症
  • 膣炎
  • 膀胱炎など泌尿器の病気

【オス犬の場合】

  • 包皮炎
  • 膀胱炎など泌尿器の病気
  • 前立腺の病気

の可能性があります。

原因によって治療法が異なりますので、詳しくは主治医の先生にご確認ください。

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